NO BORDER

psycheneuron2005-04-17

「NO BORDER」第5弾。今回の題材は「少年兵」です。
画面は、海に向かって歩く10歳ぐらいの少年を映しています。浜辺に遊びに出るのかと思えば、彼の真剣な表情のアップからカメラが切り替わると、少年は自分の背丈ほどの銃を持ち、彼の背後に軍事施設があることがわかります。彼こそが「少年兵」です。彼が属するゲリラの集団なのか、その軍事設備は決して近代的とは言えませんが、柵の前に立って海の方向を監視する少年の眼には、1人の兵士としての厳しさがあります。しかし、やがてある少女が軍事キャンプから歩み出て、少年兵に近づきます。少女は彼の妹のようで、厳しかった少年の顔は妹へ向ける優しい笑顔に変わります。【少年兵は「兵」である以前に「1人のあどけない少年」である】ということを表現する瞬間。ここに、CMとして描きたかった≪希望≫があります。

http://www.nissinfoods.co.jp/product/cm/
「希望編」を久しぶりに観て泣けた。憎しみ運ぶバケツリレーには並ばない。