着服、不正経理…NHKまた不祥事

 またまた不祥事が発覚した。NHKは28日、取材謝礼などと偽り、ビール券約350万円分を着服していた元福井放送局勤務のチーフ・カメラマン(46)の免職処分を発表。この職員はビール券を換金して、自分の洋服代などに充てていた。また、02年ソルトレーク冬季五輪取材で、転売禁止のチケットを換金していた職員(37)の懲戒処分も併せて発表された。
ビール券を不正着服していたのは00年5月から今年6月まで福井放送に勤務していたカメラマン。NHK広報局によると、00年6月から04年12月にかけて、取材協力者への謝礼と偽って計127回にわたり、局側にビール券計4830枚、354万5220円分を購入させた。上司の印鑑を勝手に持ち出してビール券の発注伝票に押印。実際には取材協力者にビール券を渡してはおらず、換金し着服していた。
 カメラマンは「自宅のローンや単身赴任で生活費がかさむと思い、不正を始めた。ビール券はすべて換金し、洋服代などに充てていた」と話しているという。すでに全額を弁済しており、28日付で免職。不正は、NHKが進めている「業務点検」で明らかになった。
 また、ソルトレーク五輪に関して不適切な経理処理を行っていたのは、当時報道局スポーツ報道センターに所属していた編成局職員。五輪に経理担当として出張し、取材で使用しなかった競技の入場券を現地スタッフらに転売。別の職員グループの飲食代約30万円として流用するなどしていた。チケットは取材用として一括して購入したもので「転売禁止」とされていた。
 編成局職員は今春から週刊誌などで自らも含めた不正を暴露。記事を受けてNHKが調査していた。職員は出勤停止7日間の懲戒処分。辞職願を提出しており、31日付で退職する。NHKは2人の当時の上司ら12人も減給やけん責処分にした。
 昨年7月に元芸能番組担当チーフ・プロデューサーの1億6000万円にのぼる着服が発覚してから1年。受信料不払い率が鈍化するなど、視聴者の「信頼回復」が徐々に進みつつあったかに見えた中で、相次ぐ不祥事発覚となってしまった。(スポーツニッポン

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