フジのアンケート 皮肉な結果

フジ緊急生特番で「面白くなる」
 ライブドアによる買収騒動の渦中にあるフジテレビが27日午後4時から特番「ザ・リサーチャー2」で「ライブドアVSフジテレビ メディアはどうなる?」をテーマに生放送した。昨年10月の『新潟県中越地震』に続く第2弾。関東ローカルにもかかわらず、携帯、パソコンを通じた視聴者アンケートへの参加は2万1900件。それとは別に放送中だけでも電話やFAX、メールで1000件を超える声が寄せられるなど視聴者の関心の高さがくっきり表れた。
 渦中のフジがライブドアとの買収劇をメディア論にまで広げて視聴者に問いを投げかけた注目の生特番。フジの熱の入れようとは裏腹に、アンケートの結果は視聴者のクールでフラットな感覚が浮き彫りになった。
 フジテレビが速報性の高いネットアンケート方式「メルゴング」を使って行ったアンケートの設問は「ライブドア経営でニッポン放送の番組はうまくいくのか?」「テレビはインターネットに飲み込まれていくのか?」の2つ。
 2万1900人の答えは「つまらなくなる」の4862件、「変わらない」の2921件を抑え、「面白くなる」が5024件でトップ。さらに2番目の質問に対しても「完全に飲み込まれる」が1740件、「ある程度融合する」が4636件、「住み分ける」が2717件だった。アンケートの結果は、堀江貴文社長の主張、フジの主張の両方を精査、放送とネットの未来を見据えた視聴者の冷静な判断が表れた。
 このほかに放送中だけでも電話143件、ファクス131件、メール772件の視聴者からの意見が殺到。中には「テレビの在り方は変わってゆくべきだ」などの内容もあった。
 司会は小倉智昭渡辺真理、ゲストにニッポン放送でレギュラー番組を持つエコノミスト森永卓郎氏、ジャーナリスト・江川紹子氏、プロデューサー・テリー伊藤氏らが出演。堀江社長の映像、有識者の意見、放送法などを織り交ぜながら約1時間半にわたり放送した。同局広報では「タイムリーで、視聴者の関心の高い話題を取り上げた」とテーマ選択の理由を説明していた。

偶然に観ていて、昨夜のテーマに行き着いたわけです。
この番組のあと、夜のEZTVも酷かった。



信じて貰えるか判らないけれど、僕はフジテレビ大好き人間だし、
ラジオはニッポン放送派だ。
前のblogにも、なぜ福山雅治魂ラジのネット放送が無くなったのか
非常に残念だと記した。
TVもラジオも、1つだけしか選択できないのなら、
迷わず両者を選ぶ。


最初のアンケート、
ライブドア経営でニッポン放送の番組はうまくいくのか?」
の集計結果が出た瞬間から、明らかに番組のトーンが変わったと感じた。
話題が変わり、しばらくしてから、司会者2人(2人とも大好きでした)のコメントは



「『面白くなる』と『つまらなくなる』の意見が半々でした」



なるほど…



その後はもう殆ど観ていませんでしたが、
「インターネットも良い事ばかりじゃないという事ですね?!」
等々、お決まりの展開であったと思う。
TVだって良い事ばかりじゃない。
人間だって良い人間ばかりじゃない・・・。


ライブドアの社長も好きじゃないけど
「あなたがニッポン放送の社員だったら」って・・・


そんな質問の設定があるのなら、
「あなたがライブドアの社長だったら」という設問があってもいいだろう。


報道しない事に対して強い違和感を感じていたんだけれど、
こういう風に堰を切ったネガティブキャンペーンが始まって、
本当に辟易。


ある制作会社の人のblogに
「フジテレビが『フジテレビらしく』この件に対応できなかったのは残念」とあったが
まさにその通り。


僕の中では「王シュレット」の時にも強い違和感があった。
あれは僕の中でホークス嫌いの最後の一打となった。
その後のダイエーに関する醜聞と、
ジャパネットの顧客情報流出に関して、CXはどう「報道」したか・・・。


ここでまた断っておかなくてはならないけれど
僕はソフトバンクも嫌いではない。
寧ろ好きだし、実際にYahoo!の会員だ。


でも、SBIの件について孫さんは知らなかったってのは・・・。
あり得ないでしょう?

ましてやフジの番組内で、SBIの社長が孫さんだというミスは・・・。
(すぐに小倉さんが訂正したけど・・・)


ともかく、ライブドア(リーマンか村上Fかもしれないけれど)の一石で
「僕たちの」フジテレビは大揺れしている。



僕がフジっ子になったのは
多分「笑ってる場合ですよ」あたりからではなかろうか
そこからひょうきん族まで、一気呵成にフジにはまっていった。

今ではみんな偉くなっているであろうディレクターが
TVに露出して頑張っていた。
ひょうきん族で日枝さんが水を被ったのも、
リアルタイムで観てきた。
当時僕たちは世のなんたるかの欠片も知らない餓鬼で、
当然ながら情報も無く、ましてや田舎の片隅では
TVは情報の全てと言って良かったかも知れない。
だって僕らには雑誌を買うお金も無かったし、
ラジオだって重要だったけれど、
洋楽のPVを観る事は別格の問題だった。

そんな中、ひょうきん族は革命的だった。
TVに出ないオフコースが出たし、
YMOが出た時は信じられないほど嬉しかったし、
高橋ユキヒロのオールナイト・ニッポンネタ)
凄くセンシティブで、それらについて語り合う時
僕たちはスノッブな喜びを感じていた。
今となれば「そんな事で」かもしれないが、
それはいつも同じかも知れない。
今の子供達にも、きっとそういうものがあるんだろう。
ともかく、
田舎の餓鬼んちょにも判るやり方で、
フジテレビはその努力とクリエイト精神を見せてきた。



かくして、
僕はフジっ子と相成ったわけ。
ちょっとノスタルジック・ヒーローな話になってしまったけど、
何が言いたいかと言うと、



フジテレビは細かい事(じゃないかもしれないけれど)を気にせずに
もっと面白く行っちゃって欲しい。


そんでもって、もっと客観的な報道してください。
「公正な」とは期待しませんが、
せめて「客観的な感じ」にして欲しい。

でなきゃ辟易してしまう。


同じ土俵に乗っちゃ嫌だって事。