シードマスターは君に語りかける

psycheneuron2005-04-16

佐藤藍子国民的美少女だったことを忘れてしまうほどにMCが上手い。
また彼女が仕切るスーパージョッキーが見たい。

2004年7月、イスラエルのサファリパークで飼育されていた猿のナターシャが、突然人間のように二足歩行を始めた。背筋をのばして歩く姿は、明らかに我々の知る猿とは異なっていた。一体、この猿に何が起こったのか。2003年3月、恐怖の感染症としてアジアを発端に世界中を震撼させたSARS。肺炎を引き起こし世界で700人以上が死亡したが、ある日突然多くの謎を残したまま終息した。この一見関係がないように思える二つのニュース、実は原因に共通点があったのだ。突然の二足歩行、そして突然現れたウィルス。その原因は二つとも宇宙からやってきたのだ。超常現象研究家の南山宏氏によると、「シードマスター」が関係しているという。その正体とは一体何だろうか?シードマスターの研究をしている南山さんによると、シードマスターは46億年前から地球にやって来ているという。その存在を照明する鍵は進化の謎の中にあり、ダーウィンの進化論を根底から覆すものだという。現在定説となっているダーウィンの進化論では、生物は環境に適応するために自然淘汰を繰り返しながら、緩やかに進化していくという。ところが、ここには疑問が生まれる。例えばキリンの首は、高い位置のエサを求めて徐々に首が長くなったということになるが、首の短いキリンの化石は発見されていても、進化の途上にあるキリンの化石は発見されていない。ということは、キリンはある日突然首が延びたことになる。その謎に迫ったのがウィルス進化論だ。著者は医学博士の中原英臣さん。首が長くなる伝染病にかかったと考えると、問題は簡単に解決するという。ウィルスが遺伝子に影響を与えて首の長いキリンが突然誕生したため、中間の化石は存在しないというのだ。ウィルス進化論とは、ウィルスは遺伝子を運ぶ道具なのではないかという考え方だ。遺伝子は生命の設計図で親から子へ引き継がれるものだが、それだけで地球上の何千万種という生物が誕生したと言えるだろうか?種類の異なる動物の遺伝子がウィルスによって運ばれ、結果として生物の多様性を生み急激な進化を引き起こしたのではないかと中原氏は言う。事実、二足歩行を始めた猿のナターシャは、ウィルス性の腸炎に感染し、生死の境をさまよった後に二足歩行を始めた。キリンの首同様、我々人類の進化にも謎が隠されている。定説では、人間と猿は共通の祖先とされるプロコンスルから枝分かれしたと考えられている。しかしプロコンスルからアウストラロピテクスの間には1千万年という空白の期間が存在する。つまりその間の進化を示す化石は発見されていないのである。突然の変化をもたらすウィルスがシードマスターの正体なのか。では、ウィルスと宇宙の関係は何か。イギリス・ウェールズに、驚くべき説を唱えて実証した人物がいる。カーディフ大学宇宙生物学センター所長のチャンドラ・ウィクラマシンゲ教授だ。ウィルスやバクテリアなどの病原体は、間違いなく宇宙からやってくるという。2001年にウィクラマシンゲ教授はインドで興味深い実験を行った。完璧に殺菌したカプセルを気球で成層圏まで上げ大気を採取して分析したところ、バクテリアの細胞の一部が見つかったというのだ。風で運ばれたと言う人もいるというが、そんなに小さなものが成層圏まで吹き上げられるのは不可能だという。宇宙からやってきたとしか考えられないというのだ。さらに教授は、百日咳という子供がかかりやすい病気には、3年半ごとに流行する奇妙な特徴があるという。これまでは耐性が失われる3年半ごとに流行すると考えられていたが、データを調べると興味深いことがわかった。1950年から55年にかけてワクチン接種が実施され、百日咳にかかる子供は大幅に減った。これで流行の間隔は大きく間延びするはずだったのだが、数は減っても3年半ごとに流行するという周期は変わらなかったのだ。教授は、宇宙からやってきて周期が関係するもの、つまり彗星に注目した。エンケ彗星という周期の短い彗星はおよそ3年半ごとに地球に接近しており、それは百日咳の周期と不思議な一致を見せた。彗星は氷のような物質の固まりと考えられており、太陽に近づくと周りが溶かされる。その溶け出した彗星のかけらが地球から尾のように見えるのだ。まき散らされたかけらの中には砂粒のような物質も含まれており、それが地球の引力に引き寄せられて落ちる時に燃え上がるのが、我々が目にする流れ星だ。彗星の軌道と地球の軌道が近ければ、かけらの中を地球が通過する時に大量の流れ星を見ることができる。これが流星群だ。地球には昼夜を問わず大量のかけらが降り注いでいるのだ。アメリカ・マサチューセッツ大学天文学部のウィリアム・アーヴィン教授はどれほどのかけらが地球に落ちているのかを調べた。人工衛星を使って大気圏に落ちる前のかけらを採取したところ、一日におよそ100トン、年間3万5千トンもの彗星のかけらが地球に降り注いでいることが判明した。さらに、年間100トンにも達する有機物(炭素を含み全ての生命を構成する元となるもの)が含まれていることもわかったというのだ。それを裏付ける事実も見つかっている。1986年、ハレー彗星の成分が分析されたところ、60%もの有機物が含まれていることがわかったのだ。しかも、ウィルスやバクテリアは宇宙空間でも生き続けることが偶然証明された。1969年にアポロ12号が月面から持ち帰ったカメラからバクテリアが検出された。そのテレビカメラは1年半前に月面に設置されたもので、バクテリアは地球で付着したのだが、温度差250度で無酸素という過酷な宇宙空間で2年近くも生き抜いたのだ。またウィクラマシンゲ教授は、百日咳だけでなくSARSやAIDSなど、近年人間をおびやかした病原体も宇宙からやってきたのだという。SARSは中国のハクビシン、AIDSはアフリカのミドリザルがルーツとされているが、未だにその確固たる証拠は見つかっていない。地球上の全ての生物は、食物連鎖や共生など互いに関わりを持ちながら生きている。その中でウィルスは病気を引き起こすだけのものと考えられていたが、実は遺伝子を運んで爆発的な進化をもたらす役目があるというわけだ。しかもそのウィルスは宇宙から来ているという。では、ウィルスを運ぶといわれる彗星は地球にどれくらいの数やってきているのだろうか。国立天文台渡部潤一助教授は、現在発見されているものが約1000個、地球と軌道が交差している彗星は年間約10個だという。さらに毎年10個ほどが発見されており、周期は短いもので3年ほどだが、200年以上の物がほとんどだ。シードマスター研究者の南山さんは、彗星や隕石はシードマスターが送り込んだ使者なのではないかと話す。さらに、シードマスターは地球という惑星を、丸ごと生物進化の実験場にしているという説もあるというのだ。ではシードマスターの正体とは何なのか。シードマスター(SEED MASTER)を直訳すると、「種をまく支配者」となる。地球はシードマスターが彗星に乗せて撒いた種によってできているというのだ。それは46億年前の地球誕生にまでさかのぼる。生命誕生の源になった海の水も、彗星によってもたらされた可能性が高いということが近年の研究で明らかになった。海ができた地球に最初の生命となる種が送り込まれ、種は生物へと成長した。1969年にオーストラリアに落下したマーチソン隕石には、生命の元となる物質や元素が含まれていたことがわかっている。種から成長した最初の生物は、酸素を生み出すタイプのものだった。海が生まれ酸素に満たされた地球は、生物が繁栄する条件を満たした。次に送り込まれたのは進化を加速させるためのウィルス。さらにウィクラマシンゲ教授は、昆虫の卵のようなものが送り込まれたと予測する。昆虫は宇宙からやってきた、これには根拠がある。昆虫は体の作りからするととても化石になりやすいにも関わらず、その祖先の化石は未だに一つも見つかっていない。昆虫はある日突然地球に現れたのだ。しかも昆虫は病原体を運び感染を広げるには最適の生物だ。急激な進化を促進するため、シードマスターは昆虫を送り込んだとは考えられないだろうか。地球はシードマスターの思惑通り、生物が溢れる星となった。地球の最初の支配者となったのが恐竜だが、6500万年前に絶滅する。その原因は宇宙から飛来した隕石だと考えられている。つまり、恐竜絶滅もシードマスターが引き起こしたものだというのだ。その後ほ乳類が繁栄し、その中で二足歩行を獲得し高度な知能を発達させた人類が誕生し、地球の支配者となった。地球誕生から人類の繁栄、これら全てが偶然の産物と言えるだろうか。その順序が一つでも狂えば現在の地球はあり得なかった。シードマスターとははるか宇宙から彗星や隕石に種を乗せ、地球に送り込む存在だったのだ。これから先シードマスターはどんな種を地球に送り込み、進化の実験をするのだろうか。実はNASAも彗星の成分には高い関心を示しており、今年7月に行われるディープインパクト計画では、3億3000万ドルという莫大な費用をかけてテンペル第一彗星に重さ350キロの弾丸を撃ち込み、彗星内部のかけらを観測し成分をつきとめようとしている。さらにスターダスト探査計画では、ビルド第二彗星が吹き出すかけらをカプセルに納め、2006年にユタ州に落下させる。これにより彗星のかけらそのものを初めて目の当たりにすることができるのだ。彗星の内部には何が潜んでいるのだろうか。近い将来、新事実が次々と明らかになるだろう。シードマスターが彗星を使いまるで実験場のように進化をさせた地球。シードマスターの真の目的とは何であるか、南山さんは二つの興味深い説を唱える。一つは共生説。人類を進化させ、宇宙文明に参加させるという考え方。二つ目は植民地説。地球を彼らの都合の良いように改良して、人類を支配するという考え方。シードマスターには、人類を導く神のような可能性も、利用だけする悪魔の可能性もあるという。ということは、現在地球生命の頂点に立つ人類は、シードマスターに進化を否定されると恐竜のように絶滅させられる可能性もあるのだ。いずれにせよ、まだ見たこともない彗星がシードマスターからの贈り物を乗せて、これからも次々と飛んでくることは確かなことなのだ。

・・・ユタ州・・・いいの?(ケント・デリカットに捧ぐ)